サーバーの運用方法「オンプレミスサーバー」とは

2019年06月14日

サーバー

ウェブ担当者の方や、サーバー運用に携わる方であれば、 「オンプレミス」という運用方法についてご存知の方も多いと思いますが、一般的にはまだまだ聞き慣れない言葉だと思います。

そんなオンプレミスについて、この記事では紹介します。

オンプレミスとは

オンプレミスとは、サーバ使用者が管理する施設内に設置、運用されているサーバの形態を指します。

この形態では、基本的にサーバに必要なハードウェアやソフトウェアを、サーバの使用者(企業であればサーバ管理者や、それに近い技術者)が自身で調達、構築、設定を行います。

このような形態は少し前まで一般的な物でしたが、近年クラウドサービスが普及した事から、それらと区別をつけるために「オンプレミス」と呼ばれるようになりました。

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オンプレミスサーバーのメリット

サーバの使用者が直接保有、管理しているオンプレミスサーバのメリットは、なんといってもそのカスタマイズ性にあります。

ファイルへの読み書き性能に不満を感じれば、HDDからSSDに変更したり、
更なる速度を求めるならNVMeへの変更やRAIDの台数追加。
他にも、ネットワークインターフェイスの追加によるトラフィックの分散
高速化も思いのままに行うことができます。

また、最近は光回線が普及し、インターネット上の通信速度は向上しましたが、
やはり、周辺利用者の通信量や、プロバイダの設備などの影響は無視することができず、ネット利用者が増える時間帯などではまともにサイトを表示することも難しくなるほど遅くなることも少なくありません。

そのような周囲のネット利用者の影響を受けず、安定して高速に通信できるというのも、オンプレミス、それも自社内のローカルネットワーク内にサーバを設置する形態の大きなメリットの一つとも言えるでしょう。

オンプレミスサーバー のデメリット

  • サーバー設置場所
  • サーバー導入準備、環境構築
  • 導入・運用コスト

自社内で環境を構築するため、場所を確保しなくてはいけません。
サーバーの規模にもよりますが、場所確保は意外に面倒、大変だったりします。設置にはサーバーの機器だけではなく、電源の確保はもちろん、ネットワークや空調も必要です。
また、停電や災害対策に予備電源などの設置も必要になる場合があります。

上記を含め、準備や設置、構築に時間が要する場合があるので、スピード的にも急ぎのプロジェクトに間に合わないなんて事も。

一番のデメリットはコストでしょう。
上記の準備、設置を含め、維持費などランニングコストも発生します。

しかし、オンプレミスサーバは、それらのデメリットを補って余るほどのメリットを持っています。

オンプレミスサーバの幅広いカスタマイズ性は、クラウドサーバやその他レンタルサーバでは得られない処理性能を実現し、その能力は、非常に負荷の高いデータベースの処理や、大容量ファイルの高速転送等を可能にしてくれます。

Jクラウドのオンプレミスプランは、お客様の要望に合わせ専用のサーバーを構築し、保守・管理致します。ですので、面倒な構築や導入の準備もなく、専用サーバーをご用意いたします。(サーバーは弊社で管理致します)

オンプレミスサーバーまとめ

柔軟なカスタマイズが可能なオンプレミスサーバですが、やはり、導入の容易さではクラウドサーバには及びません。

しかし、仮想化のための処理がコンピュータのリソースを消費してしまうクラウドサーバでは、高速な処理が難しく、また、常に外部ネットワークを通じてデータを送受信することから、そこにボトルネックが生じ、ストレスを感じる原因にもなってしまうため、近年では、かつてオンプレミスサーバーからクラウドサーバーに運用を変更したものの、再びオンプレミスサーバーに戻したり、一部をオンプレミスサーバーに戻して、オンプレミスとクラウドのハイブリッド運用を行う企業も増えています。

ご相談だけでも構いません。
オンプレミスサーバーをご検討中でしたらぜひ、Jクラウドにお問い合わせください。

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