クラウドサーバーとは?メリットと特徴をご紹介
2019年05月22日
「クラウドサーバー」と聞くと、なんとなくわかるような、でも説明となると、うまく説明できないなんて方多いのではないでしょうか?
この記事では、そんなクラウドサーバーについて、レンタルサーバーとの違いも含めて紹介します。
クラウドとは?
もはや、クラウドと聞いても一般的なものになりつつある言葉だと思いますが、英語で直訳すると「雲、雲状のもの」という意味です。
語源として言われてるのは、IT業界ではシステム等の構成図の中でネットワークの先を「雲のマーク」で表す事が多く、そこから「クラウド」の語源がきているみたいです。
では、どういったものがクラウドと呼ばれるのでしょうか?
利用者がソフトウェア等を持っていなくても、インターネット上でデータを保存したり、ブラウザ上で操作できる等、ネット上で操作できるサービスをクラウドと呼びます。
以下が身近にあるクラウドサービス例です。
- 画像を端末で保存せずにネット上のオンラインストレージに保存する
- メールサービスなどアカウントがあればブラウザの画面上でログインして操作ができる
一概にクラウドと言っても、サーバーやインフラだけではなく、アプリケーション等、様々なサービスがクラウドで提供されています。
このようなインターネットを経由してクラウドコンピューティングと言い、略称して「クラウド」と呼ばれています。
クラウドサーバーの特徴
大きな特徴として、アクセスの負荷に応じて必要なときに必要な分だけ、スペックを変更できたり柔軟に利用できるサービスが多いです。
クラウドサーバーのメリット
- 拡張性が高く、キャンペーンサイト等の一時的な利用に合わせてスペックを上げる事ができる
- 自社サーバーに比べ、メンテナンスが不要
- 端末関係なくインターネット環境があれば共有できる
クラウドサーバーのデメリット
- カスタマイズ性が落ちる
- インターネット環境が必須
- 基本的にパブリックなネットワークにつながっているため、不正アクセスの対象になりやすい
クラウドサーバーと従来のオンプレミスサーバーの違い
大きな違いはサーバーの柔軟性とそこからもたらされる安定性が挙げられるかと思います。
従来のオンプレミスサーバーは基本的に提供された時点でのスペックにて稼働するしかなく、スペックの変更は難しいため、別スペックのサーバーをレンタル、もしくは構築し、そこへの移転という形になることも少なくありません。
また、同一サーバーでスペックの変更が行えたとしても、部品の交換などの作業のために、長時間のサーバー停止を余儀なくされることになることも少なくありません。
しかしこれは同時に、サーバーが仮想化されていないために、無駄な処理が発生せず、同じようなスペックのクラウドサーバーよりもパフォーマンスが良くなるというメリットもあります。
対してクラウドサーバーは、仮想化の余分な処理を挟むものの、サーバーそのものが仮想化されているため、仮想サーバに割り当てるリソース(処理能力やメモリ量など)を変更するだけでスペックの調整が可能となり、アクセスの増減に対して、最小のサーバー停止時間(クラウドサービスや、負荷分散方式によっては無停止)で対応できます。
このため、個人的なwebサイトの運営はもちろん、瞬間的にアクセスが集中するようなキャンペーンサイトやウェブアプリケーション、データベース運用など、幅広い用途に柔軟に対応できます。
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クラウドサーバーまとめ
どのサーバーでも言える事ですが、サーバーは基本的に常時外部ネットワークと繋がっていると思いますので、通信の暗号化や認証方式には常に気を配るようにしましょう。
上記で述べたように、クラウドサーバーは他のサーバーに比べ柔軟に利用できるサーバーなので、サービスの内容や取り扱っている情報の内、クラウド化可能な部分はクラウド化し、必要とあらばデータセンターや自社内のオンプレミスサーバーと併用することで、より便利で、快適な環境にできるかもしれません。
最近では自社サーバーとクラウドサーバーのハイブリッド運用も増えているため、サービスの内容・情報の内容によっては併用して運用するのも一つの手段です。