VPSとは?クラウドサーバーとの違いや特徴をご紹介
2019年12月05日
VPSとは何?
VPSとは「Virtual Private Server」の略で、仮想(Virtual)の専用サーバーです。
ここでの仮想というのは、あるハードウェアの領域や処理能力を、分割して各ユーザー用に割り当て、あたかも各ユーザー専用の物理サーバが存在するかのように振る舞っている事を指します。
つまり、仮想的に専用サーバーと同じような環境を利用できるので、一つの環境内の領域を限られた権限でシェアする共有サーバーとは違い、VPSは独立した環境を管理者権限で運用できるようになります。
VPSの特徴
一言で言えば玄人向けです。
基本的に利用するにはサーバーを構築できる、メンテナンスができるスキルが必要となります。
しかし、VPSはその手間に十分見合うだけのメリットを与えてくれます。
ほぼ完全に独立した環境になるVPSは、OS等が対応していればどのようなソフトウェアも導入が可能となるので、最近注目を集めているPythonの導入や、それを用いた独自のプログラムの実行も(自己責任の名のもとに)思いのままです。
ちなみに筆者はGitやSubversionというファイルのバージョン管理システムの運用にVPSを利用しています。
これらのシステムは、基本的にそこまでの処理能力を要求しないので、スペックはそこそこでも安く利用できるVPSの存在は非常にありがたいですね。
VPSでできる事
- バックアップサーバーの構築
- プログラム言語の実行環境(Python、java、ruby等)
- メールやチャットのサーバー作成
- 音楽や動画のストリーミングサーバーの構築
- オンラインストレージの構築
- ワードプレスのkusanagi環境の構築
VPSとクラウドサーバーの違い
仮想サーバーを利用するサービスとして、VPSとクラウドサーバーは似ている部分も多いですが、運用するコンテンツの内容などによって、どちらが適しているかが変わります。
VPSがおすすめ
- 費用の予測が難しい従量課金制はイヤだ!
- サーバにかかる負荷がおおよそ一定である
クラウドサーバーがおすすめ
- 集中アクセスなどによる負荷の急激な変動の可能性がある
- サーバ構成の変更を柔軟に行いたい
VPSまとめ
VPSは利用する方のスキルも必要にはなりますが、非常に自由度の高いサーバーです。
また、コストパフォーマンスも良い事が多く、共有のサーバーでも他のユーザーから影響を受けにくいです。
サーバー選びは時と場合によって、非常に難しい選択をしなければいけない場合があると思いますが、環境と要望に合わせ適切なサーバーを選んでください。